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定期的なメンテナンスしていますか?

POSTED:2024.10.15
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こんにちは!

今回は「研究実験設備のメンテナンス」をテーマにブログにしようと思います!

 

弊社にて製造しているドラフトチャンバー(局所排気装置)やクリーンベンチ、スクラバー(排ガス洗浄装置)などの

研究実験設備の多くは、納入したら半永久的に使い続けられる製品ではございません!

 

日常使っている家電製品を掃除するように、研究実験設備も定期的なメンテナンスをしなければ

納入当初の性能が失われてしまい、故障によるトラブルや買い替え、時には研究者の健康被害に関わる事故など

健康的、経済的にかなり負担がかかる可能性がございます。

 

かといって、いざメンテナンスをしようと思っても「何をメンテナンスすれば良いのか?」「どこをメンテナンスすれば良いのか?」

「そもそもそんな時間がとれない」など、メンテナンスに対しての知識や時間がないと実施出来ないですよね、、

 

弊社では、そんな研究者の方々のご要望にお応えし、安全性を保持し「安心」で「快適」な研究環境をご提供し

様々なリスクから研究者の方々を守るためのメンテナンスを行っています!

 

トラブルがない場合も定期的なメンテナンスを!

普段ご使用いただく上で、特段トラブルが無くても定期的なメンテナンスを推奨しています!

理由としては、異常を察知した場合には、すでに機器へのダメージが深刻で、健康や環境への影響が出始めているからです。

適切なメンテナンスを行う事で「法令違反」「健康被害」「環境汚染」などのリスク低減につながります。

 

メンテナンスが義務になる場合もございます!

ドラフトチャンバーなどの局所排気装置と呼ばれる製品には、労働安全衛生法第45条で、1年に1回

メンテナンスを実施し、その結果を記録・保存することが事業者に義務付けられております。

研究環境の保全、研究者の健康を維持するために必ず実施しなければなりません。

弊社では、メンテナンスの実施に加えて、 報告書の作成 まで行っています!

※検査表は3年間の保存義務がございます。

労働安全衛生法についてー厚生労働省

 

弊社では、下記手順・内容でメンテンナンスを行い、報告書の作成を行っています!

ドラフトチャンバーの検査項目

 

1.ドラフトチャンバー内・外観検査

傷、錆、磨耗、腐食、窪み、変形、ビスの緩み 異音 異振動

 

 

2.ダクト検査

破損、漏れ、ダンパー操作確認

 

 

3.ガラス扉の検査

傷、錆、磨耗、腐食、窪み、変形、ビスの緩み、ワイヤーのほつれ

ガラス扉(ワイヤー・滑車・バランサー)の開閉操作による異音、扉の重さ

 

.バルブ類の検査

各バルブ(給水、都市ガス、特殊ガス等)類の操作の確認 漏れ

 

 

5.給水・ガス・排水など配管廻り

漏れ、傷、腐食、変形

 

 

6.排水ポット

漏れ、流れ、トラップの詰まり

 

 

7.計器測定

電圧測定、電流測定、絶縁抵抗測定 ※1風速測定

 

 

※1風速測定

風速測定では、開口部を16ポイントに区分し、平均風速、制御風速、排風量を計測しています。

また、ご使用している薬品や物質により合格基準の制御風速が変わってきます。

 

特定化学物質障害予防規則 ガス状・・・最低0.5m/s以上

特定化学物質障害予防規則 粒子状・・・最低1.0m/s以上

有機溶剤中毒予防規則・・・0.4m/s以上

となっております。

ご使用いただく薬品等がどの法令に適応するかは弊社営業担当までお問い合わせ下さいませ。

 

 

スクラバーの検査項目

1.スクラバー外観検査

傷、錆、磨耗、腐食、窪み、変形、ビスの緩み、スクラバー内の塵埃蓄積

 

2.ダクト検査

破損、液漏れ

 

3.清掃作業

高圧洗浄機などによる内部清掃

 

4.充填材及びフィルター交換作業

各種充填材及び各種フィルターの交換作業

 

5.差圧計の調整及び確認

目詰まり用差圧計の0点調整を行い充填材及びフィルター交換後運転状態で

差圧計の指示値を記録。差圧計の張りが規定値を超えている場合はフィルター交換をご案内いたします。

 

6.水位の調整

タンク内の高水位、低水位を計測し、適切でない時はボールタップ等を操作し水位調整を行います。

 

7.運転状態の外観確認

スクラバーを運転状態にし、異音・異振動・漏水・噴霧状態を調査します。

 

.計器測定

電圧測定、電流測定、絶縁抵抗測定、風速測定

 

送風機の検査項目

1.送風機の検査項目

 

2.ダクト外観項目

 

3.電圧測定

定格電流の±10%以内であれば合格

 

4.電流測定

規定値内であるか確認

 

5.絶縁抵抗測定

規定値内であるか確認

 

 

6.Vベルトの交換

傷、磨耗状態、ベルトのテンション確認

 

 

7.グリスアップ検査

ピローブロックのグリス汚れ状態を調べ、必要に応じてグリスアップを行う

 

 

8.INVパラメータの確認(INV附属時)

送風機インバータ設定パラメータの異常検査

 

9.運転状態の外観検査

送風機(ダクト接続部を含む)を運転状態にし、異音、異振動状態の異常の有無を調査。

また、VD(ボリュームダンパー)の開度も記録いたします。

 

 

電気関係の検査項目(局所排気装置/排ガス洗浄装置共通)

1.動力一時電源の電圧測定

2.電灯系一次電源の電圧測定

3.サーマル動作テスト

4.送風機の発停テスト

5.照明の点灯テスト

 

よくあるご質問

よく弊社に寄せられる質問に

「他社製のドラフトチャンバーやスクラバーでもメンテナンス出来ますか?」

とのご質問を頂く事があります。

 

答えは「出来ます!」

 

メーカー問わずメンテナンスを行っています。どの業者に依頼するか検討中の方は是非一度弊社までお問い合わせ下さい!!

弊社はメーカーとしても活動しておりますので、製品の入れ替えになった際もスムーズな対応・ご提案が可能です。

労働基準監督署への届出が必要な場合も作成代行を行っております。

(※届出は事業者様となりますので予めご了承ください。)

 

まとめ

いかなる設備も使用時間が長くなるにしたがい機能が低下してきます。

研究設備はその一部が故障した場合に、大きな経済的損失や危険を伴うことがあり、故障が健康被害に関わることもあります。

研究設備に発生する故障や異常を事前に察知したり発見する事がコスト削減、人件費の節約、時間や資源の節約、安全性の確保に役立ちます。

使用者の方では目の行き届かない細かな箇所まで”プロの目””プロの手”でメンテナンスを実施させて頂きます。

 

 

注意事項

日常ご自身でメンテナンスをされる際には外観の確認や拭き清掃、稼働時の異音確認を推奨いたします。

ファンベルト交換など装着方法を誤ると思わぬ事故や故障に繋がる可能性がございます。

また、ダクト内部等は使用用途によっては薬品が付着し危険な場合がございます。

不良を感じたら無理なご利用は控え、弊社までお問い合わせ下さい。

 

 

〈関連ブログ〉

メンテナンスをしていないスクラバーは・・・

 

 

排気ファンのメンテナンス、修理も行っています!

 

 

 

 

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