BLOG

トップページ > ブログ > 塩ビとは?―塩化ビニルの基礎知識―

塩ビとは?―塩化ビニルの基礎知識―

SOUMU
POSTED:2025.06.23
WRITER:SOUMU

みなさん、こんにちは!
総務部のNです!


今回は塩ビについてお話ししたいと思います!


ドラフトチャンバーの本体材質は、次の3種類からお選び頂けます!
塩ビ
スチール
ステンレス

今回は、その中の塩ビに注目して、その構造や性質、特徴について説明していきます!

 

1.塩ビの概要

「塩ビ」とは、「塩化ビニル」の略で、正式にはポリ塩化ビニル(PVCPolyvinyl Chloride)といいます。

これはプラスチックの一種で、主に石油と塩素から作られています。

プラスチックといえば、ペットボトルやビニール袋などを思い浮かべるかもしれませんが、

塩ビはそれらとは少し性質が違います。

柔らかくすることも硬くすることもできる、とても便利な素材です。

 

2.塩ビの分子式と構造

化学的には、塩ビは「塩化ビニルモノマー(CH2=CHCl)」という分子が

何百個もつながってできた高分子化合物(ポリマー)です。

その構造は以下のような感じです。

  • モノマー(基本の単位) → CH=CHCl(塩化ビニル)
  • これが繰り返しつながると → ―CH₂―CHClCH₂―CHCl―… という形になります。

この構造により、塩ビは強くて安定した性質を持つようになります。

また、加工しやすく、いろいろな形に変えることができるのもこの構造のおかげです。

 

3.塩ビの性質

塩ビ(ポリ塩化ビニル、PVC)は酸やアルカリに対して比較的強い性質を持っています。

塩ビの分子構造には、塩素(Cl)が含まれており、これが分子全体を化学的に安定な状態にしています。

そのため、以下のような化学薬品に対して耐性があります。

  • 希硫酸、塩酸、硝酸などの酸
  • 水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)などのアルカリ

この性質のおかげで、塩ビは化学工場の配管や薬品タンクなどにもよく使われています。

塩ビは酸やアルカリに強いですが、高温の環境では劣化することもあります。

また、有機溶剤(アセトンやベンゼンなど)には弱いため、そういった薬品が使われる環境には適していません。

塩ビは一般的な酸やアルカリに対してはとても強く、腐食の心配が少ないため、化学薬品を扱う現場でも安心して使える素材ですね!

 

4.塩ビの特徴

塩ビには、次のような特徴があります。

・耐久性が高い

紫外線や雨風に強く、長持ちします。そのため、屋外で使う製品にぴったりです。

・電気を通さない

電気を通しにくい性質があるため、電線のカバーや配線資材にも使われます。

・燃えにくい

他のプラスチックに比べて燃えにくく、安全性が高いです。

・加工がしやすい

柔らかくも硬くもできるので、ホースのように柔らかい製品にも、水道管のように硬い製品にも使えます。

 

まとめ

今回は、塩ビの構造や性質について簡単にご紹介しました。
弊社では、塩ビ製のドラフトチャンバー、スクラバー、流し台なども取り扱っております。


塩ビ製の製品についても、ぜひチェックしてみてください!

製品情報

 

ご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください!

無料相談窓口


以上、総務部のNでした!

 

〈関連ブログ〉

ドラフトチャンバーに最適な材質選び~本体~

RELATED POST関連記事

その他研究設備・実験設備のことなら
お気軽にご相談ください。
全国納入実績多数あり、
お打ち合わせ・ご相談は無料です。

<お電話でのお問い合わせ>048-422-0156

月〜金/9:00〜17:30
土日祝日除く

GO GREENSustainability,Respect For The Future

「持続可能な未来へ」

私たちはサステナビリティという原則を大切にしています。
持続可能性は私たちの日常のオペレーションの全てにつながっており、
環境に対する配慮と経済的にも持続可能であること、社会的な責任を意識し、
そのバランスを考えた「ものづくり」をおこなっています。

TAKASHOの取り組み